赤星建築都市設計研究所は熊本を起点に住宅・店舗・リフォームから各種建築施設や街づくりまで広く設計デザインしています

上通YMCA
上通に国際交流の新しい風





時間を超えて
言葉を超えて
文化を超えて


 それぞれの世界へと繋がってゆく 上通YMCAは、adc建築デザインセンターのコーディネイトにより5社による指名コンペが行われ、当研究所が一等実施案となり施工されました。

 左図は、指名コンペのコンセプトイメージ図でデザイナー吉本清隆氏にデザイン作成して頂きました。



 21年の歴史を持つYMCA国際センター(花畑町)が、語学学校の機能をさらに高め、上通アーケード内に移転しました。

 計画では、間口が狭く細長い敷地のテナントビルに、どう人々にアピールし、迎え入れるかがポイントとなりました。最終的に上通から入る二層吹抜けの空間自体が、上通アーケードを通過する来街者にとってサインとなるようデザイナー吉本清隆氏と一緒にプランしてリニューアルしました。


 熊本YMCAの中心市街地のこの拠点は、二層吹抜けの空間にあふれる広い空が迎えてくれます。

 扉の上には、YMCAのトレードマークである逆三角形も方立のデザインとして表現しました。広い空の向こうには奥のインフォメーション、受付や中二階の講師室まで見渡せ、開放感ある長いアプローチが多文化共生の世界に誘います。


 奥は、末広がりの空間でインフォメーション、受付、カフェが広がり心地良さを演出する待合ゾーニングとなっています。天井は三角形に掘り込み、間接照明で明るく広く包み込んでいます。

 ここでは地域のNGO、NPOの情報も提供し、バリアフリー対応の車椅子専用昇降機も設置されています。




 半地下の1階も含め5フロアあり、それぞれの環境に合わせて、いろんな世界を各フロア異なる色の仕上げでデザインしました。

 これは、多文化共生の世界の中で、いろいろな人々が、共に成長していくことを表現しており、各階ホールの壁一面はデザイナー制作のグラフィック処理がされています。

 また、各教室も各フロアのカラーイメージを引用しながら、違うコンセプトでそれぞれ特徴ある内装しています。





 5階ホールはアジアンテイストとし、ミニキッチンを備えています。

 ここでは、ミニパーティも開け、バルコニーは熊本城を借景とし、外国の方々に喜ばれるスペースになりました。

 屋上庭園には、市緑地保全課から100万円を上限とし、3分の2を助成して頂ける中心市街地限定の制度を使いました。こ
 れによって都市熱・CO2削減のためのエコロジー庭園に蘇りました。

 

住所:熊本市上通町5番5号
電話番号:096-352-2344
総合ホームページ: www.kumamoto-ymca.or.jp

敷地面積………180.73u( 54.7坪)
延床面積………599.49u(181.3坪)
竣工年月日/H19年3月26日
工事種別/テナントビル改修工事
構造/鉄骨造、一部鉄筋コンクリート
階数/地下1階、地上4階
内装/クロス貼替(準不燃)EP塗替
床材/フローリング張、フロアタイル貼、
開口部/アルミサッシ(防火設備)、排煙窓
その他/ユニバーサルデザイン対応



住まいづくりサポートマガジン ロハウス  (2007年7月Vol 02 )






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