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建築士会・熊本復興の家グループ くまもと型復興住宅 KH19フリープラン

3LDKタイプ 木造平屋建熊本県地産地消の家づくり推進事業
熊本県産材+庭木プレゼント利用
床面積64.59u (19.5坪)
本体価格1200万円( 税別 )

このS様邸は、熊本地震によって全壊したため、 現状に合わせて平屋をくまもと型復興住宅で新築されました。 最初に地盤調査を行い、安全が確認できたのち、地震前に住まわれていた建物の位置と、 実際に新築する建物を比較しながら、最善の位置を検討しました。 そして、同一敷地内の隣にある、娘さんご夫婦の住まいや、井戸、樹木等の 位置との距離を施主と最終確認しながら、配置を決めていきました。





    地震によって以前の建物が全壊したので今回の構造では、大地震にも耐え得る耐震等級3 (建築基準法で定められた耐震性能の1.5倍)の性能を有しています。 耐震等級3とは、数百年に一度発生する地震に対して倒壊しない耐震強度とされています。

    断熱性能は、高齢者にも配慮した高断熱仕様で、この断熱性能が上がると、 省エネ効果の向上やヒートショックのリスク軽減が期待できます。 また、窓からの熱の出入りが多いため、アルミ樹脂複合+Low-E複層ガラスを使った断熱化も図ることができます。
    小屋裏換気は、軒裏に吸気孔を設け、かつ棟部に排気孔を設ける仕様としています。 この小屋裏換気を設けることで小屋裏内の熱気、湿気が滞留することなく速やかに排出され温度上昇の軽減が期待できます。 また、この事により小屋裏内の結露による木材の腐食を軽減させ、断熱材性能の維持とともに建物の耐久性を高める効果があります。


   建設地である益城町の周辺環境に合わせ、東西の外観は木目調のサイディングとなっており、 S様の好きな緑色を屋根と外壁に取入れ、全体的に落ち着いた外観デザインにしています。
   復興住宅の基本プランと違い、玄関下屋を無くし玄関部分は屋根を長く出した外観とすることで出来るだけコストを抑えたデザインとしています。





   復興住宅の基本プランと違い、玄関の広い土間にフローリングの玄関ホールを配し、 居間と洋室と洗面に行ける動線となっています。
また、玄関ホールから基本プランより洋室を1部屋増やした3LDKとしています。


   玄関のクロスは上下で2トーンにし、施主と相談しながらアクセントカラーとして空間を引き立てるように計画しました。 開放感のある居間続きの濡れ縁があり、
居間と和室は二間続きで使いがっての良い空間となっています。 居間の床材はぬくもりのあるヒノキの無垢材(上小節)を使用しています。



 建材は、すべて県産材で、その一部は熊本県木材協会連合会から抽選でプレゼントされたものです。和室の畳も同様に、八代東ロータリークラブから熊本県畳工業組合を通じて、復興支援プロジェクトとしてプレゼントされました。熊本のい草から作られた高品質の畳を使用しています。


高齢者に配慮したやさしい設備、設計仕様で手摺や扉は引戸を主に設置しています。
水廻りは使いやすさを考え、システムバスと洗面化粧台は大きめのサイズを採用しています。
便所の扉は折戸を使用しており、入り口が広くなるように設置しています。
主要用途専用住宅
工期平成 29年 8月 1日〜平成 30年 1月 9日
構造形式木造 平屋建
敷地面積696.04u (210.5坪)
床面積64.59u (19.5坪)
用途地域市街化調整区域 指定なし
本体価格1200万円(税別)


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